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季刊(年4回)発行
2005/8/20発行70号
発行所(有)フライの雑誌社
価格:¥1,250(税込)



◆シマザキワールド 島崎憲司郎。
ミミズクは夜が昼間

・・・
◆というワケで、僕の場合、何か本腰を入れてしなきゃならないことはいつも夜なべ仕事になってしまう。タイイングするのも深夜、原稿書くのも深夜。じゃあ仕事が無い時には世間並みの時間に寝るのかと言われれば、まずそんなことはなくてギター弾いたり本読んだりしてる。

◆でもねェ、こういうふうに世間様と逆転の生活をしてますと、あらぬ憶測をされてねェ。「しまちゃんてトッキョで食べてるらしいわよ。だからあーしていつも昼間ブラブラしてんのよネ」とか「あいつが働いてるトコなんて見たことないだろ。イイよなァ、働かねェで金がザクザク入ってくるんだからさ。今にロクな死に方しねェぞ」てなことをいわれたりする。元芸者のT子さんなんか「免許」で食ってると思ってるらしい。ケバリの世界にも踊りや三味線の名取りの「お免状」(←笑)みたいなものがあって、その看板だけでガッポガッポなんだろうと勘違いしてる始末。 特許なんかで食えるわけねェだろっての。ドクターナカマツじゃあるまいし。フライフィシングのパテントなんてのは、言ってみりゃフライリールのドラグみたいなもんでさ。あれは魚に突然走られたりした時にプッツリ切られない用心のためのメカでね、べつにドラグで魚を掛けようってんじゃないんだよ。あのオヤジ(←ドクターN)がああやって食ってるってのはマーケットが大きいトコでやってるからの話でネ。フライフィッシングの市場規模なんて、それに比べりゃチーセエもんですよ。トッキョで食えてりゃ、無いアタマ絞りに絞って夜中にこんなことやってませんやね。ギターだってもっと巧くなってるよ。

◆そういうのって、たとえば鳥の世界でスズメだのカラスみたいな多数派(?)が夜行性のミミズクを指して「あいつは昼間グーグー寝てばかりいやがる。鳥の風上にも置けないようなロクデナシだ」なんていうようなもんでね。実際、夜行性の鳥って昼間活動する鳥たちに目の敵にされてて、小鳥でさえミミズクやフクロウを昼間みつけると寄ってたかって嫌がらせをするそうですよ。カラスなんか意地悪だから執拗に攻撃するらしい。カラスのアタマ棒でパーンと叩いてやりくたなるね。「お前らいい加減にしろよ、トリそれぞれだろっ」って。・・・ 
(「ミミズクは夜が昼間」本文より)


十回記念の前口上
ミミズクは夜が昼間
僕らの子供のころは添加物漬けだった
「賞味期限なんて関係ねェよバーカ」
ウシュウさんとチリチリ会
人間ドックなんて行ったことナシ
宮サマのバチが当たって大ヤケド(笑)
「職人」でいいのに…
ノコギリ屋根とキモノの町
馬井助浮きにドキリ
渡良瀬はイ〜イ川だよ
深川屋

 あの島崎憲司郎氏が2年ぶりに満を持しての登場です。フライフィッシング以外の世界へも活躍の場をどんどん広げていく島崎氏による、過去最高の大ボリューム「シマザキワールド」です。大必読。 >052頁




◆京浜ベイエリア/魚たちの食卓 餌生物から考える海フライ6 牧浩之
 ソルト・ドライフライフィッシングのススメ
 シャックを食らうボラ、クロダイはスイカがお好き

…夏の定番になっている僕だけの秘密のフライフィッシングであったが、ありきたりのフライフィッシングに飽きてしまった方の、参考になればと思い紹介した。冷静に考えれば、何もそこまでしなくてもいいのかもしれないが、誰もやっていない新しいことを考えるのは楽しいことだ。(牧浩之)

これまでのフライフィッシングの常識にとらわれない「新しいこと」を次から次へと実践、提案する牧浩之氏の連載です。今回は「ソルト・ドライのススメ」。硬直化したフライフィッシングに活を吹き込んでくれます。 >020頁






◆集中連載4 私的フライ・オリジナリティ論 増沢信二



…連載を決めた時から気になっていたことがある。「日本のオリジナル・パターンをどう扱うか」である。国内産にも優れて独創性が高いパターンは少なくない。しかしながらーである。結論から言う。当ランキングの対象外とさせて頂く。「遠慮と気配り」とだけをその理由にしておきたい。ただしである。当方が以前から注目・敬服するおふた方のパターン群に対象を絞って論じてみたい。諸外国のパターン評も適度に絡めながら。 そのおふた方とは・・・。

孤高の博覧剛毅、増沢信二による「オリジナル・フライパターン・ランキング」。「オリジナリティ」を気軽に語るなかれ。古今東西のフライパターンを自由自在に斬りまくります。 >030頁




◆日本釣り場論  

1.ニジマス、ブラウン、ブルックを殺したい側の論理を知る
 「魔魚狩り」はまだ続くのか
…去る6月1日より施行された特定外来生物被害防止法。特定外来生物の第一次選定で焦点となったオオクチバスをめぐっては、本質とかけ離れた不毛な水掛け論に終始し、政治的利害関係もかいま見える中、最終的には小池百合子環境大臣の政治的パフォーマンスで幕切れを迎え、多くの釣り人が煮え湯を飲まされた。
2.新しい「管理釣り場」よ、出でよ。トラウト・フォーラム・インタビュー

ずっと自由な釣りを楽しんでいきたいから、自分の意見を伝えるために、自分の頭と言葉で考える。そのための一つの参考になれば幸いです。 >042頁

※昨年の新設から大きな話題になっている水産庁「釣人専門官」が、この半年間、いったいどのような仕事をしてきたのかを、釣人専門官ご自身に直撃インタビュー。「釣人専門官というおシゴト」は98頁です。海外の遊漁制度と日本の制度との比較文化論についても言及しています。





◆ 脳内爆釣  大谷新

…きっかけは、残業中に届いた釣り友達のAさんからのお誘いメールだった。今年度より、あの然別湖が新たなレギュレーションで限定解禁を行うという。「ミヤベイワナだけでなく、60オーバーの野生ニジマスとめったに釣れないサクラマスがバンバン釣れるそうですが、ご一緒しますか?」・・・ 

これこそ悪魔の誘い。 >010頁




◆ 悩まないフライマンたちへ6 魚種別解説  スズキ 中馬達雄


「海はトップでポッパーでしょ。そんなレベルで満足する方は読まなくてもかまいません」。九州鹿児島の伝説のフライマン、中馬達雄氏が語る、シーバス(スズキ)釣りの真相。どこの地域でも通用する熱いエッセンスを感じてください。中馬的フライフィッシングの世界へようこそ!  >138頁





◆発言! フライフィッシャーマンズ・コンプライアンス

…数シーズン前、そこのサイトの、誰もが自由に書き込みや閲覧が可能な「掲示板」上で話は展開した。 いつも同じポイントに巨大なマスが定位していて、その掲示板上の仲間内では“有名なマス”と化していた。ある時フライフィッシャーマンがとうとうそれを釣り上げた。しかし残念なことにリリースに失敗して、マスは腹を上にして死んでしまった。一部始終を後ろで見ていた第三者が、その事を掲示板に書き込んだ。 その後の書き込みはおよそ想像できる展開を見せた。そしてとうとう巨大なマスを釣り上げた本人が掲示板上で謝罪する、という事態に発展してしまった。…
「理解できないルールには従うことは難しい。むしろ法があることによって、曖昧で人情的な解決法を奪うことにもなりかねない。」ご意見をお待ちします。 >026頁




◆フラットクリークの夏 芦澤牧

…ドンさんが右手を口元に添えて、私に手を振っている姿が見えた。
「ハッチ!」
 10時45分。メイフライのハッチが始まった。右手を高くあげて合図を返す。フライを交換してみたりもした。が、意識は魚よりも、いかに草にひっかけずにキャストできるかに集中。ついには、フライが岸下に流れ込んで水草にからみつき、肩を水中に浸けこんで、ようやく救出する始末になってしまった。もう少し投げやすい場所へ移動しよう。私は、ショートカット用の小道を歩いて、3人がいるはずの上流へと進んだ。… >014頁




◆もっと知りたい! バンブーロッドビルディング2
 風 磊人(ふう・らいと)  
…多くの人が製作をあきらめたように、確かにギャリソンのロッドは簡単に作れないかもしれませんが、その苦労の中から多くのことを学べるはずです。そして、これを読んでギャリソンに挑戦する気になったら、予め覚悟をして下さい。  筆者の知る限りでは、ギャリソンテーパーロッドや、ギャリソンを作ったとされるもので、同程度の優れたものは残念ながら今のところ出現していません。大抵は、“似て非なるもの”です。しかし、一つ一つの作業を高いレベルに引き上げる努力をし、挫折しないで挑戦し続ければ、いつか可能となるはずです。…

 知る人ぞ知る筆者による、今までにないバンブーロッドメイキング講座です。>090頁




◆出る  碓井昭司
単行本「丹沢物語」が好評の碓井昭司による、書き下ろしです。この季節にふさわしい、冷えつつもこころ温まる新作です。 >130頁




◆シニアにやさしいフライフィッシング5
 20年前のマテリアルで巻いてます
毎年毎年、各メーカーからウンカのごとく発表されるニュー・マテリアルは、かゆいところを教えてくれるのか、はたまた大きなお世話のエントロピーなのか。「今までマテリアルに費やしてきたお金?考えたくないなあ」というシニア・フライフィッシャーマンが、ため息と共にとつとつと語る現代フライマテリアル史。はかなく藻くずとなった「消えたマテリアル図鑑」は要保存(?)
>100頁




◆人生にタックル
だからそっちに行ってはいかんと言うておろうに、の巻
カブラー斉藤
「腕では劣ってもフライでは負けたくない。発想から何からオリジナル度の高いフライで、周りの人よりはるかに大物を(もしくは数を)、釣りたい。」
「おまえがそうやって小魚を喰うなら俺はおまえを釣ってやる」「タマちゃんブームの直前にゴマちゃんの皮を剥がす」「紫龍炸裂!記録大幅更新の90センチを釣る」「サワダの気持ちがわかる?」

『フライの雑誌』でもっとも危険な人気連載。いつもよりキツめに語っています。 >120頁




◆隣人のフライパッチ

毎夏恒例となった感のある山梨県・桂川忍野地区のフライパッチです。いつ行ってもどんなときでも魚がいて虫がいて釣りになる。忍野で釣れるからと言って他で釣れるとは限りませんが、逆もまた真です。特殊な箱庭的釣り場で、皆さんはどんなフライを使いどのように釣っているのか。 >049頁



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